月の満ち欠けリズム・月桃・美肌の関係を知り、豊かな自然美容へと昇華する、素肌美容家 うすき友美のコラム。
2025年11月5日更新【美しさとは、調和】

美しさとは、調和
月桃という植物は、単なるハーブや香りの素材ではなく、
「陰」と「陽」、「土」と「水」、「光」と「静けさ」を絶妙に兼ね備えた、中庸の美しさをあらわしているように感じます。
私たちが忙しい日々の中で見失いがちな「自分らしさ」や「自然体であること」を、優しく思い出させてくれる存在なのかもしれません。
今日、心や身体がどちらかに偏っていると感じたなら、
月桃の香りやお茶にふれてみてください。
深く呼吸をしながら、自分の中にある「ちょうどよさ」を取り戻す、小さなきっかけになりますように。
2025年11月1日更新【五行に響く、陰陽のエネルギー】

土のように、静かに満ちる中庸の力
五行の「土」は、すべてを受けとめ、新しい命を育むベース。
そして月桃は、その「土」のように、偏りすぎた心身を優しく整えてくれる存在でもあります。
陰に傾きすぎた時は陽を、陽に偏りすぎた時は陰を。
どちらにも寄りすぎることなく、「ちょうどいい中庸」へと導いてくれる柔らかさとしなやかさが、月桃の真の魅力。
自分の個性を無理なく発揮できる、自然体の状態――月桃のエネルギーが導いてくれる場所なのだと感じます。
五行に響く、陰陽のエネルギー
味にも、月桃は陰陽を感じさせてくれます。
その葉や実には、ピリッとした辛味とほのかな苦味があり、辛味は温める「陽」の性質を、苦味は冷ます「陰」の性質を持っています。つまり、身体のバランスを内側から整えてくれる自然の恵み。
さらに、月桃の種には胃腸を整える働きがあり、これは五行でいう「土」のエレメント――脾・胃に作用します。「脾・胃」は体内の水分バランスを司り、余分な水を排出してくれるので、むくみを流し、めぐりを良くするサポートにも。
高温多湿な沖縄において、この「巡らせる力」はとても重要なのです。まさに「その土地に育つものが、その土地の人を養う」という、自然の理にかなった真理のように感じます。
2025年10月28日更新【月桃が内包する陰陽】

月桃に宿る、美しき陰陽の調和 — 沖縄の大地が育む中庸のエネルギー
日本の最南端、沖縄。
その地は、一年を通して陽の光が降り注ぎ、温暖な気候に包まれています。陰陽五行の視点で見れば、沖縄は「陽」の気に満ちた土地。けれど、この「陽」が際立つ場所だからこそ、人や自然は「陰」を求め、無意識のうちに調和を保とうとしています。
「陰」と「陽」は、対極のように考えられていますが、「陰」があってこそ「陽」が生まれ、「陽」を目指し「陰」の時間や経験、存在がある。そんなふうに支え合い、混じり巡りながら動きを見出し、渦や波が生まれていると捉えています。
この陰陽の視点で、沖縄に根差す植物・月桃(げっとう)を見つめてみましょう。
するとそこには、美しさと力強さ、静けさと情熱――。
まるで女性のように、様々な魅力を併せ持つ神秘的な姿が浮かび上がってきます。
陰陽が織りなす、月桃の美しい生態
月桃は、亜熱帯の湿潤な大地――まさに「陽」のエネルギーに満ちた場所に育ちます。
しかし、その環境の中で、月桃自身は「陰」の性質を静かに宿しています。たとえば、その根は地下茎となって縦へ、横へと放射状に広がりながら成長していきます。
この動きこそが、陰が持つ「拡散と上昇」のエネルギーそのもの。
ただ広がるのではなく、大地の栄養をしっかりと受け取り、命を次世代へつなぐーーそこには、強さと優しさを併せ持つ「陽」の意志も息づいています。
つまり月桃とは、「陰」と「陽」の両方を内包しながら、その絶妙なバランスを保っている植物なのです。
葉は大きく、太陽のエネルギーをたっぷりと受けとめ、
茎は層を重ねて年輪のように太くなり、力強く立ち上がる。
やがて花芽が鞘(さや)からこぼれるように房状(ふさじょう)の蕾となり、ひとつひとつの蕾がゆっくりと花を開いていく様は、まるで内なる女性性が目覚めていくよう。
そして花びらが落ちたあとは、青い実から赤く熟し、その中の種を大地に還していきます。これはまさに、陰から陽へ、陽から陰へと巡る自然サイクルそのもの。
月桃は、常に「美しく生きる循環リズム」を示してくれているように思います。
女性性を照らす、月のような植物
沖縄では、旧暦十二月の行事で餅を包むために月桃の葉を使います。
防腐作用のあるその葉は、まるで「毒されない強さ」、つまり「陽」の力の象徴。
しかし、その本質は「陰」のエネルギーが満ちており、外からの刺激や外敵から静かに守ってくれるような存在。
まるで、夜にひっそりと輝く月のように、普段は隠れている女性性をそっと引き出してくれる植物とも言えるでしょう。
そして、月が太陽の光を受け輝くように、女性性がうつくしい光りを放つために、実は男性性のサポート的概念も必要。
女性が満ちて輝くのと同時に、男性も癒され、またおのずと女性を輝かせる――そんな循環が、月桃の中にも息づいているのではないでしょうか。
2025年10月20日更新【肌のターンオーバー】

【ターンオーバー45日ぐらいを見てほしい】
肌の生まれ変わり周期のリズムは、一般的に28日~45日とされています。
年齢や外的環境、ストレスなどにより変化すると言われていますが大分 、日程に差があると感じます。
14日説もございますね。
個人差はありますが、この日程の違いは
「肌のどこから数えて?」の差だと考えています。
皮膚の構造は、外側から順に、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の層状の構造をしています。


14日:角質層(かくしつそう)の底から
28日:月の満ち欠け ‘ ひと月 ’
45日:基底層(きていそう)から
私たちは、ターンオーバー45日ぐらいを意識してほしいと願っております。
なぜなら、肌表面の状態が、肌の内側から‘ あらわれ ’ であるならば
血の状態を意識し、肌の様子や状態を見たいわけです。
肌は「真皮(しんぴ)」から意識し、肌を通じた健康のバロメーターサインとして
体内の様子を教えてくれるパートナーのような存在として肌を大切に扱っていきたいです。
2025年10月20日更新【月桃が内包する陰陽】

【 排出と再生 めぐりつづける肌 】
私たちの体は常に、毎日、新しい細胞を作り続けています。
そして、要らなくなった細胞たちは外に出している。
これを生まれてから死ぬまで体の内部で行われています。
・作れる(再生)
・出せる(排出)
この2つの体内で行われている体作業を応援し、
“自分の体はどっちが苦手なのか?”
を意識しながら、肌や体を感じてみましょう。
月桃の生命力は
・作れる(再生)
・出せる(排出)
どちらもサポートしてくれます。
月桃には、毛細血管を修復してくれる効果が備わっていると言われています。
肌に関係する血管は全て「毛細血管」。
排出と再生できれいな血の通り道作りもサポートしていただきましょう。

開発者・素肌美容家 うすき友美
1999年、月桃に出会い製品開発の道へ。
試作クリームが反響を呼び MOON PEACHスタート。
素肌やハンドタッチ研究・自然の理にかなった日本の知恵、
生活にある美につながる叡知を探求。
肌がすこやかに生まれつづける可能性を研究。沖縄県在住。

【プログラム期間】
2025年9月22日(乙女座新月)〜11月5日(牡牛座満月)まで