‘浄化’ ‘再生’ 
バランスと巡りを促す
月桃

『月』は
“水・生命の波”を司る星。

『桃』は
“豊穣・多産”を意味します。

【月桃】
ショウガ科多年草、亜熱帯地方に分布。
自生、栽培されています。
琉球の時代から祭りや行事に使われ人々の生活に根付いている野草です。

月桃の繁殖方法は“根”が地下茎から増え続け、花が咲き終わる夏の終わりから秋にかけて、身のような“種子”がたわわに実ります。
種子が大地に還り、そこから新しい芽を出し新たな月桃が芽生えます。

伝統行事 “鬼餅”(ムーチーカーサー) にみる 月桃の抗酸化パワーと厄よけ

原産地沖縄では昔から月桃の葉を食べ物に巻き、腐敗を抑える力を暮らしの中で利用してきました。
代表的な伝統行事に、男児の健康祈願をこめて月桃の葉で包んだ餅『鬼餅(ムーチーカーサー)』があります。
昔は子どもが生まれてから命を落とす可能性が高かった為、健康祈願の思いを込めて、男児が13歳になるまで年の数ほど食べたとも言われています。
現代では大人でもチカラムーチー(白い餅に願いを込めて)食べた方が良いとされ、子どもから大人まで黒糖や紅芋味をはじめとする好きな味で好きなだけ作って食べています。
地域によっては餅に混ぜる材料の違いが見られます。
鬼餅を蒸した後の残り湯は、玄関や家の周りへまき、家に邪気が入らないようにとする地域もあり、一年の終わりの感謝と翌年も無事に過ごせるようにと願って行われている行事は今も昔も変わらず続いています。

MOON PEACHが
気づいてきた
月桃のチカラ

MOON PEACHが考える月桃の2つの特長

“浄化”
昔から月桃が生活に根付き利用されてきた、要らないものを排出し、巡る方向へサポートする、カラダを輝かせるチカラ。

“再生”
保湿や保護、補給を助け、再生力をサポート。近年の研究で明らかになってきた弾力や毛細血管を修復を助けるチカラ。

月桃とコラーゲンの関係

皮膚のコラーゲン産生促進、コラーゲン分解抑制、線維芽細胞の増幅などの作用 があることがわかっています。

■コラーゲン
真皮中の成分、約90%を占め、真皮の主要構成成分として、皮膚のハリ・弾力性の維持を担っています。

■コラゲナーゼ
コラーゲン分解酵素のひとつ

■線維芽細胞 細胞マトリックス
コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖、フィブロネクチンを生産し、総合的に細胞間物質の代謝をコントロールしています。肌の母細胞とも言えるこの細胞は、紫外線や活性酸素で傷つくと、不良品のコラーゲンやエラスチンを生成してしまいます。普段は静止状態ですが、いったん傷ができるなどの緊急事態になると、活発に分裂し、微妙な繊維構造を修復します。この細胞は20台を過ぎると増幅が低下す ることが知られています。

■ポリフェノール
活性酸素に対して戦う抗酸化物質です。(近藤和雄 博士/国立健康栄養研究所)
ポリフェノールの効果は、 活性酸素の除去、抗ガン作用、抗アレルギー作用など有用な働きが確認されています。このように、高い抗酸化作用で注目されている物質ですが、お肌への効果は、「紫外線から細胞を守る働き」 「美白」 「抗 アレルギー」作用が期待されています。月桃エキスに含有される主成分は、フラボノイドがあげられていま す。これはポリフェノールの一種で、水溶性ビタミン様物質です。ポリフェノールには、いろいろなタイプ がありますが「抗酸化ポリフェノール」として効果を発揮しているのは、フラボノイドなのです。

■フラボノイド
活性酸素には4種類ありますが、最も強力なのはヒドロキシル・ラジカルです。フラボノイドはそれを強力に除去してくれます。免疫、発ガン、細胞変換、腫瘍の成長、ブドウ球菌に対する抗菌作用等、人間の免疫欠如ウィルスの生活過程重要な酵素に対抗します。ビタミンEが脂溶性部分の酸化を防ぐのに対して、フラボ ノイドは、水溶性(体液や血液部分)の酸化を防ぎ、細胞内の抗酸化作用もあるといわれています。さらに、 肌の潤いや艶も保ちます。血流が改善され、むくみも解消し肌の栄養状態が良くなると、肌の色は健康色となり、停滞型の吹き出物も改善されます。神経組織の副交感神経枝をリラックスさせる抗ストレス作用もあります。今、話題のフラボノイド効果への研究はまだまだ進んでいます。

毛細血管修復の効果について

Tie2(タイツー)を活性化し、血管を安定化して顕官を安定化させるチカラが備わっていると注目されています。 損傷した毛細血管の壁細胞に代わり内皮細胞のTie2を活性化し、炎症を防ぐと云われています。現在では、ヒハツやブルベリー茎エキスの方が効果が高いといわれていますが、月桃ノ葉にも効果が認められています。

月桃精油(エッセンシャルオイル)の貴重性

月桃は沖縄のいたるところに生える野草ですが、精油の採取量が非常に低い為、採取するには手間と時間が非常にかかります。
1mLの精油を摂るには約1kgの葉が必要ですが、季節や種類によってはこの率でも採れません。
草といえども、木のように茎が硬く、材料を集めるだけでも一苦労です。
月桃農家の皆様の根気と愛の作業に支えられ続けています。

学名:シマ月桃 Alpinia zerumbet /タイリン月桃 Alpinia uraiensis
別名: サンニン、サニン、(沖縄)、サネン(奄美)、ハナソウカ(大東島、八丈島)、 シェルジンジャー(ハワイ)
生薬名: 砂仁 (サジン)
原産地: 亜熱帯地方
形態: 草丈2~3m、茎・直立、葉・2列に互生し楕円状針形。長さ40~70cm、 幅5~9cm、上面は下面共に毛がなく、上面のみ光沢あり。
花期: 4~6月。花は柄を有し長さ4cmぐらい。総状花序を下垂し多数の花を開く。 蕾の先がほんのり紅色。唇弁の縁が黄色、中央は紅色。 種子は黒く多数で長さ4mm。花が枯れた後に実が出てきます。 6-10月ぐらいにかけて緑から朱色へ変化していく 。
成分: 種子、茎、葉、花に芳香があります。月桃葉精油は0.7%~1%含む。 主成分は1.8シネオール、アルピネン、ピネン、カルダモニン、α-カリオフィレン、セスキテルペンアルコールなどを含む。

月桃の学名等の名称について

月桃の和名・学名・地方名について御研究をされている先生の新しい研究発表がされたことにより、今までの常識と異なる名称になっていることがあります。文献、サイト、INQI名等について全く異なっている場合がありますことを予めお知らせ申し上げます。